精密スピンドル

ABICOは「精密加工」を実現するために必要不可欠な工作機械精密スピンドルを開発しています。
マシニングセンタやCNC旋盤などの精密スピンドルをそれぞれの顧客ニーズに合わて設計製作いたします。
世界で最も優秀とされる日本製のクロム、モリブデン特殊鋼材と厳選されたアンギュラベアリングを使った高品質スピンドルを提供いたします。

更に独自の品質基準(例えば最高回転での連続運転72時間以上など)を設けて、それをクリヤーしたスピンドルだけを出荷しております。

顧客ニーズにマッチしたスピンドルの開発設計

ABICO精密スピンドルは、標準タイプを揃えつつ、顧客の仕様に合わせた特別な仕様に対応いたします。
お客様のご要求に応じたスピンドルを設計製作いたします。

最適なベアリングの選定

高速回転重視か高剛性重視か使用条件に合わせた最適なベアリング選定を行います。

高速性、高剛性を両立したスピンドル設計

主にφ40mm~φ55mmのベアリングを使用したBT30番クラスのスピンドルを最も得意としています。
最高回転数も使用条件に合わせて10000回転から24000回転までラインナップしたメンテナンスフリーのスピンドルを揃えています。
適切な締め代を設定して、軸に焼き嵌めを行います。

BT30、マシニングスピンドルの実例です。 最高回転数は24.000rpm

潤滑方式

ABICOのスピンドルは全てグリス潤滑で、故障率の少ないメンテナンスフリースピンドルです。
オイルエアーやオイルミスト潤滑に比較して、取り扱いが容易で潤滑油の補充をする必要が全くありません。

ダイナミックバランス

最高回転数に合わせてダイナミックバランスを修正いたいます。 顧客ニーズによりJISG04級以上の精密動バランスに仕上げます。

【写真】7000回転で、ダイナミックバランスしている様子。
JIS-G04規格以下の動バランス調整にも対応できます。

温度上昇

個々のスピンドル剛性に合わせてベアリングの与圧調整を行います。
組み合わせるベアリングとの勘合を1ミクロン単位で計測し、ABICO独自の最適な与圧調整を行います。
これにより、管理された温度上昇カーブで高精度工作機械を実現します。

【写真】動バランス修正、72時間連続回転の試験台。

ベアリング材質

顧客ニーズに合わせて回転数と剛性を両立したベアリング選定を行います。
その中でも鋼球(SUJ2製)又は窒化珪素セラミックスを採用して組み合わせを最適化します。

【写真】窒素化珪素セラミックス玉を使用したベアリング

連続運転

通常は24時間試験運転を行います。 高い信頼性が必要とされる精密スピンドルは48時間から72時間の連続回転をクリヤーしたスピンドルだけを出荷します。

【写真】6インチクラスのCNC旋盤スピンドル